土光敏夫の言葉

2012年03月22日

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皆さん、こんにちは。
今日は、元経団連会長だった土光敏夫さんのお話をします。

私は、会社をつくって8年目くらいに大きな壁にぶつかりました。

その当時、毎年社員旅行に行っていて、
宮崎シーガイヤ、
長崎のハウステンボス、
香港、そして、8年目にはハワイに行きました。

なんか、面白くないんですね。
社員と一緒にいて。

別に誰がどうということではないんですが、
何か自分の思った会社と違う・・・

ずーっと順調で、
4年目には1億近い利益も出して、
その勢いのまま来ていましたので、
資金繰りとか商品開発とかは順調でしたが、
そんなことじゃなく、なんかつまらない。

ハワイのビーチにいても、本気で社員と楽しめないんですね。

経営とは何か?
社員とはどう接すべきか?
リーダーシップとは?
ビジョンとは?
モチベーションとは?

初めての壁にぶつかりました。

そんなとき、土光語録に出会いました。

『[新訂]経営の行動指針』

という本です。

今でも手元にありますが、
100の言葉ほとんどに、マーカーを引いています。
何度か読み直したと思います。

サラリーマンをやっていた人間が、突然社長になるわけですから、
仕事以外できるわけがありません。

ほとんどの会社の社長が、
「営業」が得意か
「技術」があるかで、
会社をつくっているから、経営なんてわかるはずがありません。

私の場合は、JDLの営業2年、マーケティング部門の責任者3年、
という経歴で、要は、アイデアと営業力で会社をつくりましたから、
「社長」が何をすればいいかなんて、見当もつきません。

で、気付いてみれば、
自分の会社が、なんだかつまらない会社になっていると感じたわけです。

8年目の憂鬱です。

最近本屋さんで
土光敏夫氏についての新刊が並んでいるのを見て、
嬉しくなってすぐに買い、読みました。

今、会計業界は本当に混迷の体をなしてきました。
そんなときに、お勧めできる本です。

その中に、「日に新たに、日々に新たなり」という一文があります。

一つだけ座右の銘をあげろといわれれば、中国の古典「大学」にある
「まことに日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり」をあげたい。
商時代の湯王が洗面盤に彫りつけ、毎朝洗顔の際自戒に資したという。

今日と言う日は、天地開闢以来はじめて訪れた日である。
それはすべての人に平等公平にやってくる。
われわれは、昨日の時間をいまとりもどすことはできないし、
明日の時間をいま使うこともできない。
ただ今日の時間をいかに使うかが問われているわけだ。

私は一日の決算は一日にやるように心がけている。
うまくゆくこともあるが、しくじることもある。
しくじれば、その日のうちに始末する。
反省し正解を得てきれいさっぱり清算する。
今日が眼目だから、昨日の尾を引いたり、明日へ持ち越したりしない。
昨日を悔やむことはないし、明日を思いわずらうこともない。

このことを積極的に言い表したのが「日新」だ。
昨日も明日もない。新たに、今日という清浄無垢の日を迎える。
今日という一日に全力を傾ける。
今日一日を有意義に過ごす。
これは私にとって、最大最良の健康法(精神的にも肉体的にも)に
なっているかもしれない。

※『土光敏夫 信念の言葉』(PHP研究所)より引用

ぜひ読んでみてください。

土光さんは宇宙のように壮大で、私などは足元にも及びませんが、
少しでも、近付きたいと、日々努力しております。

ひろせでした。

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。