インドネシアでの研修③-インドネシア人と日本人の違い

2009年10月25日
大前健一さんと行ったインドネシアでの研修の話は、これが最終回です。
インドネシア人と日本人の違いについてお話しします。

あくまでも、大きく括った見方ですが、
インドネシア人は楽観的ですが、日本人は悲観的。
インドネシア人は家族が優先ですが、日本人は家族が犠牲。。
インドネシア人は高い宗教心をもっているが、日本人の宗教心は低い。

それから、会社の行事に積極的に参加するのはインドネシア人。
日本人はどちらかというと消極的です。
日本も昔そうだったと思うんですが、遊びが多様化していないために、
会社の遊びに参加をするということもあると思います。

そして低い計画性に対して、高い計画性。
ここのことをよく頭に残してください。
インドネシアでは、天候が安定しているので、
一年中、いつお米を植えてもいいそうですね。
日本では、時期が決まっていますから、
前もって計画的に準備をしなきゃいけない。
こういった生き延びるための習性が、
計画性の有無に反映されているようです。

それから低い規律に対して、高い規律。
それから、量の発想というのがインドネシア人。質の発想が日本人です。
最後に重要なことなんですけれども、
資源が豊富な国に対して、資源が乏しい国。
どっちの国が豊かですか?
日本の方が豊かです。でも日本には資源がありません。

ここで考えたんです。
資源の乏しい日本が何をやったかというと、
加工を繰り返すことで、付加価値を高めて売っていったんですね。

これを今の会計事務所に当てはめてみると、
単に、集計をして、試算表をつくって、申告書をつくる、
というのは「原石を売る」ことなんですね。

これは税理士先生なら、誰でもやっていることです。
その中で、どう生き残るか。
付加価値の向上が、その答えです。
決算カウンセリングや経営計画コンサルティングなど、
高付加価値のサービスを行っていくことで、
他事務所との差別化を図ることができ、
皆さん方の顧問料も上がっていくんじゃないかと、
そういうふうに思いました。

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。