「マーケティング委員会」発足で関与先の自然減をカバーできるほどの新規拡大を実現

2011年09月07日

マーケティングを会計事務所に導入するための第一歩として、
会計事務所マーケティング集中講座」でご紹介しているのが、
「マーケティング委員会」の設立。

専任者や専任部署を置く代わりに、
小中規模の会計事務所でも予算内で実現できる方法です。

会計事務所マーケティング集中講座」に参加した後、
マーケティング委員会を発足した群馬県太田市の真下(ましも)会計事務所。
委員会発足の背景には、関与先の相次ぐ廃業がありました。

30人近い事務所スタッフのうち、マーケティング委員会のメンバーは7人。
希望者を募って結成しました。

委員会は「オンラインマーケティング(Web媒体)」
「オフラインマーケティング(紙媒体)」
「セミナー」「CS」の4つの担当に役割分担。

委員会発足後すぐに着手したのは、
事務所パンフレットをはじめとしたすべての紙媒体の改訂と、
ホームページ、メルマガ等のWeb媒体の整備。
監査担当者が関与先訪問時に渡す書類もワンセットのキットとして整えました。
これらにより、 営業に関する全社員の見解がまとまったということです。

初期の効果として、 事務所の来訪者が増加。
さらに、 ホームページ経由の問い合わせが、
月に最低5~6件は来るようになった
そうです。
そして今では、 関与先の自然減をカバーできるほどの
新規拡大を実現
しているとのこと。

マーケティング委員会成功のポイントとして、
真下会計事務所は次の3つのポイントを挙げています。

1. 現場に権限委譲する
幹部クラスは前面に出ずに報告を受けるだけ。
予算と決裁権をメンバーに与えている。
ボトムアップでスタッフの自主性に任せている。

2. 日々の積み重ねを大事にする
マーケティング=新規拡大なのでテンション高く活動したくなるが、
初めのテンションが高過ぎると、時間が経つにつれ落ちる一方になる。
どんなマーケティングも一朝一夕では成果が出ない。
日々の活動を地道に行うことに徹するのが大事。

3. 大きな戦略・方針を決めたら腹をくくる
例えば「地域密着でいく」「低価格路線には走らない」
といった大きな戦略や方針を決めたら、そこからぶれないこと。
これでマーケティング活動に一貫性が出る。

会計事務所の付加価値は、お客様の役に立つ情報発信にある
と考える真下会計事務所は、昭和58年に異業種交流団体・真下経友会を結成。
年20回前後の研修会を開催し、地域に有効な情報を届けています。
マーケティング委員会発足で新しい要素を取り入れつつ、
情報発信の量と質を高めているそうです。

真下会計事務所が整備したツールのなかから
3つピックアップしてご紹介いたします。
皆さんもぜひ参考にしてみてください!

★マーケティング拡大事業計画書
事業計画書はマーケティング委員会を立ち上げる際に不可欠。
組織図と各担当のミッションといったフレームワークが簡単に作成できます。

★営業レポート
新規営業先を訪問した際に訪問経緯や提案内容等を書き込むレポート。
紙にまとめることで事務所内の情報共有が図れます。

★プレゼンテーション評価結果シート
どんなプレゼンテーションを行ったかもマーケティング活動の一環。
事務所内でロールプレイングして、評価とコメントを書き込めます。

マーケティングは「全員がマーケッターだ」という意識で、 全体で取り組まなければなりません。
所長先生一人だけ、あるいは担当職員を一人決めて任せっきり、
という状態では行き詰ってしまいます。

ぜひ、所長先生、幹部職員の皆さまで
新・会計事務所マーケティング集中講座」にお越しください。
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ご不明点、ご質問もお気軽にお問い合わせください。

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。