税理士業務は、コンサルティング業務だ

2015年06月05日

みなさん、こんにちは。
今日は、税理士業務とコンサルティング業務について、お話しします。

先日、ある税理士さんとお話ししました。

「広瀬さん、今度
 ”士業のためのコンサルタント養成塾”を始めるでしょう。
 広瀬さんの話は聞きたいけど…
 コンサルティングはやりたくないんだよね…」

この話をなんとなく理解できる人は、
税理士の仕事とコンサルティングの仕事を分けて考えている人かもしれません。

税理士は、手続き業務をする人。
コンサルタントは、難しいことを時間をかけて解決する人。

税理士の仕事に、コンサルティングの要素を取り入れたほうがいいというと、
「面倒くさいんじゃないの?」
って、また返ってきます。

少し、見方を変えて考えてみると、
会計事務所に、何の用事もないのに、ふらっと現れる人はいません。

つまり、会計事務所に来る人は、何らかの問題を抱え、
その問題を解決したいと思っている人だということです。


みなさんが、工具屋さんの店員だったとします。

そこにお客さんが現れました。

「すみません、ドリルが欲しいんですけど…」

このお客さんからの問いかけに、
普通の店員は、
「どんなドリルが欲しいんですか?」 と聞きます。

これでは、問題発見も問題解決もクライアントに依存して、
本来のサービスを提供できないこともあります。

正しい応対は、
「どんなところに、どれくらいの穴を開けるんですか?」 です。

ドリルは、お客様が考えた解決方法。

問題発見と問題解決には、
良い質問が引き金となります。

もしかしたら、ドリルでなく他の物で代用できるかもしれません。
それが正しい問題解決なのです。

こうしたやりとりがコンサルタントの最も重要なスキルなのです。

こうした原理原則から応用までを、一気通貫で学ぶのが、
“士業のためのコンサルタント養成塾”なのです。

「節税したいんですけど?」

と言った顧問先の社長に、

「節税は、ダメです」

と答えた職員がいたとかで、これでは会話を断絶してしまいます。

「税理士を替えたい。別に脱税を希望したわけじゃないのに…」
と電話がかかってきた人から、この話を聞きました。



今日からアメリカ取材です。
米国公認会計士マーケティング協会の大会に参加します。
ついでに、米国公認会計士協会と雑誌社を取材します。

そんなわけで、
ずーーーっと追い込みで仕事している
ひろせでした。

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。