インドネシアでの研修②-ユニ・チャーム
2009年10月24日
今回は、ユニ・チャームさんのお話しをします。
ユニ・チャームさんは、ご存じのように
生理用品や紙おむつを売っている会社です。
ここの社長さんにお会いした時に、
7月に行った内モンゴルのことを思い出しました。
内モンゴルの鹿野さんと言う方と、札幌でお会いしたことがるんですけれども、その時は普通の、きちんとした社長さんという感じでした。
その後、内モンゴルに行く時、北京の空港でお会いしたんですが、
服装が、非常に都会的ではない感じで、
言い方悪いですが、非常にダサい感じがしました。
ベルトなんかももうボロボロなんですよ。
お金が無いわけじゃないですよね。
ところがですね、その鹿野さんが
内モンゴルにいくと、す~っと馴染むわけです。
現地に密着する、ターゲット市場に密着するというのが、重要なんですね。
では、ユニ・チャームさんのお話をします。
ユニ・チャーム現地法人の社長さんですが、
インドネシアの民族衣装みたいな服装で現れました。
アロハシャツの模様を小さくして、茶系の色にした感じの服装を
想像していただければわかります。
こちらも、大変急成長し、今では
一兆ルピア=百億円の売上を上げているとのことす。
ここまで成長させるのに、非常に苦労したそうです。
何を苦労したのでしょうか。
靴を履く習慣のない人たちに、
靴を売ろうとするのと同じようなことなんですね。
この社長さんが、最初に何をやったかと言いますと、
2000箇所もの女子トイレに侵入したそうです。
考えようによっては、犯罪なんじゃないかと思えるようなことですね。
当然、誰かスタッフと一緒に行ったんでしょうけれど。
そして、そのトイレで、
使われている生理用品をひとつひとつチェックしたそうです。
もちろん使用済みですよ。
これを聞いた時、みんなわっと笑いました。
ほんとに、考えようによっては超変態だなと。
数件侵入したという話であれば、
変態扱いされて非難を浴びるかもしれませんが
2000箇所となると、もう尊敬の域ですね。
こうした話を伺って、私は思いました。
朝から晩まで税務をやっている人もいれば、 朝から晩まで女性の生理用品について考えている人もいるんだな、と。
ということで、大変な苦労をされたんだと感じました。
この話を聞いている途中で、ハッと思ったことがありました。
夜用の28cmというのが売れているという話を聞いたときに、
「あっ、そういうことか」と感じたんですね。
生理用品というのは、形状を工夫したり、羽を付けたり、
厚さを変えたり、吸水性を高めたり、
お客様のニーズに合わせて、実にさまざまに加工されているとのことですが、
良く考えてみると、元をただせば、ただの紙なんです。
工場も見学しました。
工場に入る時は、全身覆って、無菌状態にして入っていくんですが、
ものすごい勢いで女性の生理用品が次々と生産されている様子を見ながら、
元の紙のロールも見せてもらいました。
それを見た時に、ハッとしたんですね。
28cmが売れているとか、羽が付いているのがいいとか、
吸水力がどうとか、いろいろな話を伺いましたが、
元をただせば、この紙であるわけで、もっと言えば、木ですよね。
木という資源を、お客様のニーズに合わせて、さまざまに加工すること、
それが付加価値を高めることなんだと思いました。
会計事務所に当てはめると、どうなんだろうと考えました。
内モンゴルの話に少し戻りますが、
内モンゴルに行ったときに、彼らが売っていたのは石ころでした。
よく見てみると、塩だったり、マグネシウムが出てくるものだったり、
こういった原石が加工されて、売られていました。
例えば、岩塩であれば、砕いて、ある程度計上を保ったまま売る。
あるいはミルでさらに細かく挽いて売る。
あるいは中をくり抜いて空洞をつくり、
そこに電球を入れて「塩のランプ」として売る。
このようにして、さまざまな加工をして、付加価値を高めているんですね。
付加価値が高いほど、価格も高くなります。
インドネシアでの研修の話に戻りますが、
インドネシア人と日本人の違い、という表を見せてもらいました。
次回はこの表について少しお話をしながら
いかに付加価値をつけていくことが重要かについてお話ししたいと思います。
ユニ・チャームさんは、ご存じのように
生理用品や紙おむつを売っている会社です。
ここの社長さんにお会いした時に、
7月に行った内モンゴルのことを思い出しました。
内モンゴルの鹿野さんと言う方と、札幌でお会いしたことがるんですけれども、その時は普通の、きちんとした社長さんという感じでした。
その後、内モンゴルに行く時、北京の空港でお会いしたんですが、
服装が、非常に都会的ではない感じで、
言い方悪いですが、非常にダサい感じがしました。
ベルトなんかももうボロボロなんですよ。
お金が無いわけじゃないですよね。
ところがですね、その鹿野さんが
内モンゴルにいくと、す~っと馴染むわけです。
現地に密着する、ターゲット市場に密着するというのが、重要なんですね。
では、ユニ・チャームさんのお話をします。
ユニ・チャーム現地法人の社長さんですが、
インドネシアの民族衣装みたいな服装で現れました。
アロハシャツの模様を小さくして、茶系の色にした感じの服装を
想像していただければわかります。
こちらも、大変急成長し、今では
一兆ルピア=百億円の売上を上げているとのことす。
ここまで成長させるのに、非常に苦労したそうです。
何を苦労したのでしょうか。
靴を履く習慣のない人たちに、
靴を売ろうとするのと同じようなことなんですね。
この社長さんが、最初に何をやったかと言いますと、
2000箇所もの女子トイレに侵入したそうです。
考えようによっては、犯罪なんじゃないかと思えるようなことですね。
当然、誰かスタッフと一緒に行ったんでしょうけれど。
そして、そのトイレで、
使われている生理用品をひとつひとつチェックしたそうです。
もちろん使用済みですよ。
これを聞いた時、みんなわっと笑いました。
ほんとに、考えようによっては超変態だなと。
数件侵入したという話であれば、
変態扱いされて非難を浴びるかもしれませんが
2000箇所となると、もう尊敬の域ですね。
こうした話を伺って、私は思いました。
朝から晩まで税務をやっている人もいれば、 朝から晩まで女性の生理用品について考えている人もいるんだな、と。
ということで、大変な苦労をされたんだと感じました。
この話を聞いている途中で、ハッと思ったことがありました。
夜用の28cmというのが売れているという話を聞いたときに、
「あっ、そういうことか」と感じたんですね。
生理用品というのは、形状を工夫したり、羽を付けたり、
厚さを変えたり、吸水性を高めたり、
お客様のニーズに合わせて、実にさまざまに加工されているとのことですが、
良く考えてみると、元をただせば、ただの紙なんです。
工場も見学しました。
工場に入る時は、全身覆って、無菌状態にして入っていくんですが、
ものすごい勢いで女性の生理用品が次々と生産されている様子を見ながら、
元の紙のロールも見せてもらいました。
それを見た時に、ハッとしたんですね。
28cmが売れているとか、羽が付いているのがいいとか、
吸水力がどうとか、いろいろな話を伺いましたが、
元をただせば、この紙であるわけで、もっと言えば、木ですよね。
木という資源を、お客様のニーズに合わせて、さまざまに加工すること、
それが付加価値を高めることなんだと思いました。
会計事務所に当てはめると、どうなんだろうと考えました。
内モンゴルの話に少し戻りますが、
内モンゴルに行ったときに、彼らが売っていたのは石ころでした。
よく見てみると、塩だったり、マグネシウムが出てくるものだったり、
こういった原石が加工されて、売られていました。
例えば、岩塩であれば、砕いて、ある程度計上を保ったまま売る。
あるいはミルでさらに細かく挽いて売る。
あるいは中をくり抜いて空洞をつくり、
そこに電球を入れて「塩のランプ」として売る。
このようにして、さまざまな加工をして、付加価値を高めているんですね。
付加価値が高いほど、価格も高くなります。
インドネシアでの研修の話に戻りますが、
インドネシア人と日本人の違い、という表を見せてもらいました。
次回はこの表について少しお話をしながら
いかに付加価値をつけていくことが重要かについてお話ししたいと思います。