あなたの事務所は、スモールサイズ!? ~米国CPAマーケティング協会サミット 参加報告(1)~
皆さんこんにちは。
AAMサミットに参加しました。
本日は、その一回目の報告を行います。
今回のAAMサミットのテーマは、
“Win Your Race – Inspire Innovation. Realize Results.”
「競争に勝つ ~イノベーションを引き起こし、成果を実現する」
でした。
ちなみにAAMは、25年も続く米国会計事務所マーケティング協会のことです。
私はAAMの会員になっており、10年前からこのAAMサミットに参加しています。
今年は、米国公認会計士協会(AICPA)のカンファレンスも同時開催のため
1,400人のCPAやマーケッターの参加と、例年の倍以上の人数になりました。
マーケッターは女性が多いので、女性に囲まれるというのが例年ですが
今年は、CPAの参加者も多く、米国もCPAの高齢化を感じます。
アメリカでは、何人くらいの事務所を
小規模(スモールサイズ)と位置付けていると思いますか?
日本では、少し前までは
・5人以内が小規模
・10名強が中規模
・20名を超えると「大きい事務所ですね」
という言い方だったかと思います。
一方で、
アメリカでの小規模事務所の人数は、25名以内ということでした。
80名くらいが中規模。
それ以上となると、
数百名、数千人という事務所もあリますが、
いずれにしても、大きい事務所は数百名からだと思います。
以前、名刺交換をしたCPAが
「うちの事務所は、小さいですから…」
と言いましたが、それでも150名のスタッフを抱えていました。
最近の私の小規模事務所の定義は、
5千~6千万円の売上のところ。
中規模が、1億~2億円の売上のところ。
そして、大規模が2億~3億円以上の売上のところ。
こんなイメージでしょうか?
なぜ、この話をAAMサミット報告の第一回で書いたかと言うと、
20名程度の規模までの事務所を、「小規模」と呼ぶのはそう遠くないと思ったからです。
ちなみに、今後の日本の会計事務所の方向性として、
大規模事務所はますます巨大化し、昭和世代の中規模以下の会計事務所は、
売却または消滅必至という流れも確実に見えてきた気がします。
ラスベガスのホテルからの、ひろせでした。
●AAMの歴史
1988年6月、AICPAの全米マーケティング・カンファレンスにて、各地から集まった10数名の経営責任者がCPAマーケティングのプロフェッショナルから成る全国組織の必要性について話し合いました。年1回開催されるそのマーケティングカンファレンスは、3年目には、参加者が300名にも上っており、関心が高いのは明らかでした。1年後、彼らはたくさんの電話会議やFAXのやりとりを通じてAAME(会計業界マーケティング責任者協会 Association of Accounting Marketing Executives, Inc.)を創立。これがAAMの前身となりました。
今日、AAMのメンバーは800名を超え、会計業界のマーケティングを最もリードする世界規模の組織として進化を続けています。