コンサルの仕事は、情報・知識のみでは達成できない【税理士コンサルタントを養成する(4)】

2015年04月01日

みなさん、こんにちは。

税理士の仕事に、
コンサルティングの要素を加えたいと考えている人向けに、
今日はお話をいたします。
第4回です。


さっそく本題に入っていきますが、
知識はあって邪魔になるものではありませんが、
税法の場合、この知識や情報がなければ、
話にならないし、お客様の要望に応えることもできません。

ところが、コンサルってどうでしょう?

「税理士コンサルタントを養成する」の(1)でもお話ししましたように、
税理士として対応するときと、
コンサルタントとして対応するときには、
意思決定のプロセスが違います。

このことが分からず対応するので
お客様を怒らせてしまうわけですが、
こうした知識をたくさん頭に入れたら、
「はい、コンサルタントでございます」とやれるのでしょうか?

世の中、いろんなコンサルタントがいるもので、
先日お会いしたコンサルタントで、
「男女の仲を取り持つコンサルタント」
という、怪しい感じの人がいました。

この男性の方、40歳前後で、
見た目も普通、いや、髪形を見ると
ちょっとヤンキー入ってる感じの人でした。

こんな人が、男女仲を取り持てるなんて…
ちょっと、大丈夫?
と、思いましたが、
彼の自己紹介を聞いて、もしかしたらこの人できるかも…
と思ってしまいました。

「わたくし加藤正(仮名)、41歳は、
 男女の仲を取り持つコンサルタントです。
 私のように、顔もいまいちで余計にでかい、
 服装はイッちゃってるし、髪形目立ちすぎ、
 身長166cm。
 これじゃあ「お前なんかに、アドバイスは受けたくない」と、
 思うかもしれませんが、私の唯一の自慢できる経験は、
 合コン2,000回を重ねたツワモノです。
 どうすれば、女の子と仲良くなれるか、そのままお持ち帰りできるか、
 どの雰囲気の子を口説けばいいのか、経験上得たノウハウを、
 22通り持っています。もしよろしければ、そのうちの一つを特別に、
 本日、セミナー参加の皆様に公開します」

どうですか、みなさん。
この先を聞いてみたいと思った人は、
まだまだ異性への関心が衰えていない人だと思いますが、
この話の重要なところは、情報や知識だけでなく、
豊富な経験で得た、ノウハウを持っていることなのです。

税理士がコンサルタントをやる場合に必要なのは、
経験が大きくものを言うのは間違いありませんが、
経験に取って代わることができるのは、実は、練習しかないのです。

多くの場合、練習より、
いろんなセミナーに出て、情報や知識を詰め込む。

だから、頭だけがでっかくなって、
行動が伴わない。

こういう人を、「セミナー難民」と呼んでいますが、
ぜひコンサルを事務所の中に取り入れる場合は、
まず繰り返し繰り返しの練習が必要だということを、
そう、丸暗記でもいいので、覚えて実践してみてください。

どんなことかというと…

・コミュニケーションの練習
・相槌の打ち方
・決め台詞
・笑顔の作り方
・他人をリードする
・パターンによる悩みの症例とその対処
・新設法人にありがちな質問
・解約されることを防ぐための方法
・会計指導と税務指導の違い
・経営計画の原則
・決算における指導のイロハ

挙げていけば、きりがありませんが、
要は、こうした練習をしないということは、
ビデオだけを見て、サッカーの試合の正選手になろうとするようなものです。

こうした、お話の原理原則を披露しますので、
ぜひ、以下のセミナーにお越しください。


目黒川が、桜満開になり、
そわそわしているひろせでした。

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。