ビジネスへの入口はたくさんあるほどいい

2009年08月14日
ビジネスへの入口はたくさんあるほどいいということに、
多くの人は気がつきません。
そして一つだけでも入口が見つかれば、
その入口に頼りきって、他の入口を見つけようとはしないのです。

市場は常に変化しています。
去っていく競争相手もあれば、新たに現れる者もあります。
マーケティングにおけるコミュニケーション手段もそうですが、
商品・サービス自体も常に変化に対応したものにする必要があります。
安い商品が登場して一気に競争が激化したり、
まったく別分野の技術を駆使して考えてもいなかったような商品が登場したり、
顧客の好みが予想を超えてがらっと変化したりします。
一つの商品だけでは、簡単に古びてしまう危険性にさらされています。

Abercrombie&Fitchというブランドをご存じですか?
アメリカのカジュアルウェアのブランドで、100年以上の歴史があります。
その兄弟ブランドがHollisterやRuehlです。
年齢別に客層を設定しているようですが、目立つ違いは価格帯の差です。
Ruehlが12,000円とすると、Abercrombie&Fitchが8,000円、
Hollisterが5,000円といったところでしょうか。
三つのブランドがあることによって、
それぞれに合った顧客をビジネスの入口に案内できます。

また兄弟ブランドであることはよく知られていますから、
いつもはHollisterで三着買うけれども、
今度はAbercrombie&Fitchで二着とか、
今日はちょっと贅沢にRuehlで一着と、
一人の顧客が別の入口からも入ってきます。
商品の種類も一つよりは二つ、二つよりは三つと多いほうがいいのです。
とにかくいろんな形で、可能な限り顧客を呼び込む入口を作ってみてください。

これは私の著書『ザ・メソッド』 の中でも言及している内容ですが、
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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。