シアトル、パイク・プレイス・マーケットの”世界一有名な魚屋”
皆さん、こんにちは。広瀬元義です。
私は今、ワシントンDCにいます。
AAMというアメリカの会計事務所マーケティング協会の
全国大会に参加するために来ています。
この大会は毎年6月に全米の主要都市で開催されるんですが、
私は毎年、正式メンバーとして参加しています。
ワシントンDCに来る前に、シアトルに寄りました。
ここには、パイク・プレイス・マーケットという
観光地にもなっている活気溢れる市場があります。
この市場には、私の著書『ザ・メソッド』でも触れた
“世界一有名な魚屋”があります。
ヨコヤマさんという社長さんが、
「ここを世界一有名にしよう」と誓って
自分と社員を鼓舞し、それを実現させたんです。
ここでは、お客さんが注文した魚を、
魚が並んでいるカウンターの外側にいる店員が
レジの店員まで、高々と放り投げるんですね。
その珍しい光景がこのお店を有名にしました。
それ見るために、いつも本当にたくさんのお客さんが
お店を取り巻いています。
時々、誰も注文していないのに、
サービスで”魚投げ”のパフォーマンスをします。
その度に大きな歓声と拍手。
しかし、ここはたくさんのお店が集まる市場。
常に人だかりができているので、通行が妨げられてしまいます。
そこで、店員さんは時折こう声をかけています。
「皆さん、もう少しこちらに詰めてください。
通行の邪魔になってしまいますからね」
このお店がずっとお客さんに支持される理由は
そういうところにもあるんだと、私は思います。
市場にたくさんある魚屋の中で差別化を図り、
“世界一有名な魚屋”になりました。
しかし、そこであぐらをかいているのではなく、
お客さんへのサービスだけでなく、同業者など周りに
受け入れられるために常に気を配っています。
だから、その評判を維持することができるんですね。
これもマーケティングで非常に大切なことだと思います。
AAMの全国大会については、また今度
もっとお知らせしますので、どうぞお楽しみに。