飯塚毅会計事務所のすごい話(その1「給与の話」)

2014年10月17日

みなさん、こんにちは。
今日は、飯塚毅会計事務所の元職員、鷹宮和宏さんのお話をします。

ご存知の通り、飯塚毅会計事務所の飯塚毅先生は、
株式会社TKCを創業した人です。

鷹宮さんのお話によると、
飯塚毅会計事務所の元職員の人で、
今も現役で会計事務所に勤めている人は、
「もう私以外いないはず…」とのことなので、
大変な興味を持って聞きました。
(この話は、10月15日水曜日の第7回税理士会議in東京で、
講演された内容を中心に、お話しします)

ちなみに、鷹宮さんのプロフィールですが
職員として現在お一人で、86件を担当し、年間2,600万円を稼ぐ凄腕です。
※コラムの最後に詳細を掲載しています

税理士の資格を持っている訳ではありませんが、
飯塚毅会計事務所で教わったことが
間違いなく身にしみこんでいるからできたことだと
改めて、故飯塚毅先生のすごさを痛感しました。

鷹宮さんは、平成10年に東京支社に入社したそうですが
当時は15名程度の事務所で、資格者は1名と言う体制だったそうです。

鷹宮さんが入所するだいぶ前の話にさかのぼりますが

「給与を上げてくれ!!
 上げてくれないと事務所を辞める!!」

という職員のクーデターがあったそうです。

皆さんだったらどうしますか?

私だったら困っちゃうということで
泣く泣く給与を上げたかも…。

ところが、飯塚毅事務所のすごいところは
それを成長の機会として、新しいやり方を考案したことです。

アメリカやドイツの会計事務所を研究して
管理文書を作ったそうです。

鷹宮さんが入所した頃には
それが全部でき上がっていたとのこと。

10ページにわたる『給与体系』があり
それをもとに給与を自分で計算するのが基本だったそうです。

「勤続年数」「売上」「自分のやった仕事」「懲罰」「報償」が分かれば
すべて自分で給与計算ができたそうです。

 1.給与は全員オープン
 2.固定給+歩合給
 3.顧問料の10%を歩合
 4.自ら開拓の顧問料15%
 5.相続などのスポット案件は30%
 6.保険が80%

この保険の80%と言うのは
主査(役職)にならないともらえないそうです。
主査になると、関連の保険取扱会社に出資して株主になれます。

株主になると、80%の歩合が支給された上に
さらに利益の配当もあったというのですから
頑張ろうという気になるのは、当然のことかと思われます。

ちなみに、鷹宮さんは
保険を契約した手数料で婚約指輪を買ったとか…!(^^)!

今でこそ会計事務所の中には
職員が自分で給与計算をするなんてお話を
聞いたことがありますが
こんなところが原点だったんですね。

それで、このお話では主査にならないと、
給与がたくさん上がらないわけですが
この主査になる方法がまたすごい…!

そのすごい方法は
次回、その2「給与の上げ方と顧問先の増やし方」
でお伝えします。

ところで、不思議に思いませんか?
鷹宮さんの現在の顧問先担当件数86件。
どうやって、こなしていると思いますか…?
次回それもお話しします。

直接聞きたいという方は、

・税理士会議 第8回 11/18(火)(名古屋)
・税理士会議 第9回 11/19(水)(大阪)

にご参加ください。


やはりなんでも、原理原則を守り通すことが
大切なんだと、改めて知った次第です。

東京は、肌寒い感じです。
ひろせでした。



鷹宮和弘氏のプロフィール
平成10年 飯塚毅会計事務所東京支社入社
平成12年 最速にて主査昇格、巡回課長昇格
平成16年 飯塚毅会計事務所退職
平成18年 古尾谷会計事務所入所
平成20年 税理士法人FIS組織変更
平成24年 ベンチャーサポート上野オフィス
平成25年 社団法人青色申告研究会設立
平成26年 単独売上2,600万達成

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。