広瀬、死す!? ~坂の上の雲~

2010年12月28日

皆さん、こんにちは。広瀬元義です。
今年最後のメルマガになりました。
タイトル見て「!?」と思った方と、
「あ!! 坂の上の雲だな…」って思った方がいたことと思います。

ご存知のように、
『坂の上の雲』は司馬遼太郎の書いた歴史小説です。

明治の小国日本が近代国家の仲間入りをし、
欧米列強に肩を並べようと
大国ロシアを相手に戦争を始める過程の中で、
秋山好古、真之兄弟や俳人正岡子規の
人間模様や歴史観を描いた、素晴らしい小説です。

私は20代の頃、司馬遼太郎の本をほとんど読みました。

当時、酔っぱらうと、
「司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読んでいないようなやつとは、
 酒を飲みたくないな!!」なんて悪態をついて、
「俺は広瀬中佐の遠縁だ」とうそぶいていました。

数年前は、この本を
新卒の入社前の課題図書にしたこともあります。

「広瀬、死す」というタイトルで先週日曜日にNHKで放送されたのは、
旅順港の閉塞作戦を敢行し、
そのさなかに戦死した広瀬武夫のストーリーでした。

私も広瀬武夫と同じ九州大分県の出身なので、
子供の頃から広瀬武夫のことを意識していました。

歌にも「杉野は何処(いずこ)、杉野は居ずや♪♪」とあります。
戦争賛美の歌として嫌う人もいますが、私は大好きです。

多少の誇張はあるかもしれませんが、
将たるもの、一兵卒も無駄死にさせてはならないと思いました。

この言葉を自分の会社や、会計事務所に当てはめて考えてみました。
個々の才能や気概、そして人間性を汲み取り、
個々を大切にし、一緒に頑張っていかなければ、
会社も国家も存在しないのだ
と、改めて思いました。

時間を作ってでも、一度、司馬遼太郎の『坂の上の雲』を
読んでみてはいかがでしょうか?
あるいは、NHKの『坂の上の雲』がDVDで販売されていますので、
お正月にでも、ぜひ観てください。
きっと、素晴らしい国家日本が、もっともっと好きになると思います。

少し、会計業界のお話に触れて、
今年最後のメルマガにしたいと思います。

今年一年は、これまでにないほどの速さで会計業界が変化しました。
これこそ激変です。
もしこの大変化を肌で感じていないとしたら、とても危険な状態です。

天敵の生息しないガラパゴスなら、
自分だけ変化をしないで生き残ることも可能です。
しかし、会計業界では、”広告規制の緩和”や
“税理士法人の設立”といった法の整備によって、
多くの外敵が侵入してきました。

今の日本の会計業界の状況は、
2000年前後のアメリカにそっくりです。

私が取材した、米国CPAのジョン・クラッチャー氏は、
「変化を前にして、これを止めることはできない。
変化の波は確実に、逃げ遅れた会計事務所を喰らっていく。
喰らわれるのが嫌なら、少しでも上へ、上へと逃げることだ!!」

と、彼は自分の経験をもとにそう言いました。

上とは、大きく強く変化することだと、彼は言いました。
そして、そのために、これまでの常識や慣習を自らが打ち破るしかない、
と、付け加えました。

2010年は、変化の前のプロローグでした。

2011年も、必ず、素晴らしい一年にするために、
私たちは全力で会計事務所を応援いたします。

一年間私のメルマガにお付き合いいただき、
ありがとうございました。
2011年もどうぞよろしくお願いします。

ひろせでした。

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。