メッケル少佐の教育
「会計事務所成功読本」 契約力の上がる実践ノウハウ集収録
皆さん、こんにちは。広瀬元義です。
今日は、幹部社員を育てることの大切さについてお話しします。
税理士のような有資格者は
すべてを自分でやり、すべてを自分でコントロールすることを
好む傾向があると言います。
メルマガタイトルのメッケル少佐とは、
『坂の上の雲』に登場するドイツ陸軍の参謀少佐です。
メッケル少佐の日本陸軍への功績は大きく、
後の日露戦争にまでつながっていることを思えば、
日本の歴史の一つの扉を押し開けた人物と言っても、
過言ではないと思います。
当時、彼の智謀は「神の如し」と噂されたというから、
計り知れない人物であることは間違いありません。
彼は、日本陸軍の幹部候補生たちを前に、こう言います。
「諸君は、日本陸軍の将来を背負う精鋭に違いない。
しかし、日本陸軍5万に対して、
ドイツ陸軍1個師団1万をもってしても、
これを粉砕することは、さほど苦労なことではない!!」
これを聞いた若い士官候補生は、
口々にメッケルに悪態をつきます。
「どうやったらできるか!! 言うてみい!!」
一人の士官候補生が目をむき、
口をとがらせ、大きな声で叫びます。
メッケルはそれには直接答えないで、
「独仏戦争において、わが陸軍はいかにして
フランス陸軍を撃破することができたか、わかるか?」
と言い、若い士官候補生をゆっくりと見回します。
「兵力において勝っていたか…。そうではない!!
では、なぜ勝てたのか。
士官の能力が勝っていたからだ!!」
社員教育をやりすぎて、
潰れたという会社の話は聞いたことがありません。
社員教育や幹部教育。
特に、社員が増えてきたら、
幹部教育に社長の時間を割くことがとても大切になってきます。
今日の午前中は、幹部社員20人と一緒に
『「人を動かす人」になるために知っておくべきこと』
という本を教科書に研修を行いました。
自己改善として「自分が接して欲しいように社員に接し、
価値ある存在として尊敬と尊厳をもって
社員やお客様と接しなければならない」ということを
改めて認識しました。
ちなみに、
メッケルの愛したというモーゼルワインを、
さっそく楽天で買ったひろせでした(笑)。