手続き屋さんにならないで!!
皆さん、こんにちは。
今日は確定申告での会計事務所のスタンスについてお話します。
毎年のこととはいえ、一番の繁忙期。
きっと私のメルマガなんて、読んでくれないかもしれないので…
こんな時こそ、とっておきのネタを披露します。
アメリカの申告代行サービス会社を訪問した時のことです。
(この会社、全米規模のスケールを誇る会社です)
全米全土で、4000以上の税務申告代行店舗を構える、
ビッグ企業です。(2000年当時。現在は11000店舗)
ある店舗の店長に話を聞きました。
彼は、元靴屋の店長だったそうですが、
職種を変え、申告代行会社の社員となり、
当時、9店舗を任されるような存在になりました。
実際、私は、アメリカの確定申告時期に、
いくつかのこうした店舗を回りましたが、
大変なにぎわいで、病院の待合のように
依頼者が並んで、順番を待っています。
日本と違って年末調整を行っていないので、
ある一定額以上の収入があると、全員が確定申告をします。
基本は、還付目的です。
で、靴屋の元店長は、
スタンスとサービスメニューについてお話ししてくれました。
ビジネスにとって一番重要なことは何かというと、
お客さまに満足してもらうことです。
コンビニでコーラを買うのと、
会計事務所で確定申告の代行を頼むのとでは、
とても大きく違います。
もちろん、市役所で住民票をとるのとも違います。
アメリカでは、基本、還付が前提で、
それも何千ドルというお金が返ってくることもあるわけですから、
1年の中でもっとも重要なイベントというわけです。
したがって、ドアを開けて入ってきたときから、
「信頼し合える関係作り」のできる、雰囲気を作らなければならない、
とお話しされました。
だって、
「収入、家族、不動産、保険」など絶対に他人には話さない
情報を話すわけです。
だから、信頼に基づいた快適なサービスを提供することが、
お客様が他に行ってしまうか、また来年戻ってくるかの
結果につながるのだ、と言いました。
ところが、日本の大部分の会計事務所は、
この山のような申告代行作業を、
粛々とこなすことだけに目が奪われ、
お客様に目がいっていないということを、
当時の取材で感じました。
還付だった時、
その計算をしたあなた自身が、
一緒になって「良かったですね!!」と笑顔で応対。
もちろん、納税する場合も、
「必要経費は、確実に計上しましたので、
納税が少なくなってよかったですね」
こんな感じのやり取りの中から、
「あ、私が選んだ会計事務所は、間違いなかったんだ」
となるんだと思います。
忙しいのに、「笑顔なんか作れるか!!」
なんて短気にならずに、
「笑顔の先に、顧客あり」で頑張ってください。
先週のメルマガにも書きましたが、一緒に、アメリカに行きませんか?
今回を逃すと、おそらく次は5年後かと思います。
では、皆さん頑張ってください。
ひろせでした。