マーケティングは職員一人ひとりの心から始まります。
2009年12月28日
皆さんは普段、職員の方々とどう接していますか?
一言えば十理解する人、一つひとつ指示する必要がある人など、
様々だと思いますが、一人ひとりが自信を持って働けるように
所長先生が自ら取り組んでいることはありますか?
経営者として成功するには、
どの職員からも最大限の力を引き出さなければなりません。
部下を育てる上でとても大切なポイントについて、
以前、AAM(米国の会計事務所マーケティング協会)の大会で
聞いたことをお話したいと思います。
これはある少年と、担任の先生の物語です。
゜+. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・゜+.
トンプソン先生が受けもった5年生のクラスには
テリーという男の子がいました。
彼は、家が貧しくて身なりが汚く、動作もゆっくりだったので、
みんなから仲間はずれにされていました。
トンプソン先生は、テリーのことが気になり、
これまでの担任の評価を見てみました。
1年生、とても優秀。2年生、良い。3年生、やや劣る。
4年生、かなり劣るとなっていました。
やはりという気持ちで先生はため息をつきました。
テリーは3年生の時に、父親をがんで亡くしていたのです。
先生は、テリーのために5枚のポロシャツを買いました。
これで月曜日から金曜日まで毎日着替えができます。
仲間はずれにされるのは、
身なりが汚いからだと先生は考えていました。
その後テリーは、毎日真っ白なポロシャツを着て登校しました。
表情が少しずつ明るくなり、いじめも少なくなりました。
クリスマス休暇を迎える前日、
先生は生徒からたくさんのプレゼントをもらいました。
その中に、新聞紙にくるまれて
麻ひもで結ばれただけの贈り物を見つけました。
周囲からは「きっとテリーのだ」とささやく声。
先生がその包みを開けると、
使いかけの香水と、ビーズで作ったブレスレットが出てきました。
生徒たちからは笑い声。
しかし先生はかまわずブレスレットを着け、
香水を少し両手首につけてこすり合わせてみました。
「なんて素敵なブレスレットと香水なんでしょう」
先生はテリーに微笑みかけました。
そうしてすべての生徒からのプレゼントを開けると、
散会の時間になり、みんなは大きな声で挨拶を交わして
飛び出して行きました。
ところが、一人、じっと椅子に座って下を向いている生徒がいます。
テリーです。
先生は近づいて、声をかけました。
いつも黙ってうつむいているテリーが初めて顔を上げ、
じっと先生の目を見ました。
目には涙をためています。
「先生にあげた香水はママの形見です」
テリーの母親は1ヵ月前に事故で亡くなっていました。
「ビーズのブレスレットは、僕がママの誕生日に
プレゼントしたものです。いつも大事に使ってくれました」
トンプソン先生は、テリーの目を見て、
はっと打たれるものがありました。
しばらくして、両親がいないテリーは
親戚にもらわれて学校を去りました。
何年かおきに、先生のもとに手紙が届きました。
その内容は、「高校を首席で卒業しました」
「大学を首席で卒業しました」というもの。
その後、29歳になったテリーから、
先生に結婚式の招待状が送られてきました。
当日、先生が式場に着くと、
身長190センチの立派な青年に成長したテリーが駆け寄り、
先生を何度も抱擁しました。
「先生、本当にありがとうございました。
今日の私があるのは先生のおかげです。
あの時先生が私に声をかけてくれなかったら、今の私はありません。
先生、本当に本当にありがとうございました」
涙声で感謝するテリーに、先生はこう言いました。
「テリー、違うんです。私はあなたに救われました。
あなたの目を見て、私は教師のなんたるかがわかったのです」
゜+. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・゜+.
皆さんは、この話を聞いてどう思いますか?
この話と同様に、職員に
「あなたは素晴らしくなるよ。間違いないよ」と声を掛けると、
必ず頑張って成果を出すんです。
「ピグマリオン効果」というものをご存知ですか?
ギリシア神話がもとになっていますが、
自ら彫った彫刻に惚れ込み、愛情を注いだら、
その彫像が人間になったという話です。
「ピグマリオン効果」とは教育心理学の言葉で、
教師が期待することで
学習者の成績が向上することを意味しています。
トンプソン先生とテリーは、まさにこういった関係にありました。
職員一人ひとりの力を最大限に引き出し
新規獲得のためのマーケティング活動を成功させるには、
まずこのように職員と本気で向き合うことが重要です。
一言えば十理解する人、一つひとつ指示する必要がある人など、
様々だと思いますが、一人ひとりが自信を持って働けるように
所長先生が自ら取り組んでいることはありますか?
経営者として成功するには、
どの職員からも最大限の力を引き出さなければなりません。
部下を育てる上でとても大切なポイントについて、
以前、AAM(米国の会計事務所マーケティング協会)の大会で
聞いたことをお話したいと思います。
これはある少年と、担任の先生の物語です。
゜+. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・゜+.
トンプソン先生が受けもった5年生のクラスには
テリーという男の子がいました。
彼は、家が貧しくて身なりが汚く、動作もゆっくりだったので、
みんなから仲間はずれにされていました。
トンプソン先生は、テリーのことが気になり、
これまでの担任の評価を見てみました。
1年生、とても優秀。2年生、良い。3年生、やや劣る。
4年生、かなり劣るとなっていました。
やはりという気持ちで先生はため息をつきました。
テリーは3年生の時に、父親をがんで亡くしていたのです。
先生は、テリーのために5枚のポロシャツを買いました。
これで月曜日から金曜日まで毎日着替えができます。
仲間はずれにされるのは、
身なりが汚いからだと先生は考えていました。
その後テリーは、毎日真っ白なポロシャツを着て登校しました。
表情が少しずつ明るくなり、いじめも少なくなりました。
クリスマス休暇を迎える前日、
先生は生徒からたくさんのプレゼントをもらいました。
その中に、新聞紙にくるまれて
麻ひもで結ばれただけの贈り物を見つけました。
周囲からは「きっとテリーのだ」とささやく声。
先生がその包みを開けると、
使いかけの香水と、ビーズで作ったブレスレットが出てきました。
生徒たちからは笑い声。
しかし先生はかまわずブレスレットを着け、
香水を少し両手首につけてこすり合わせてみました。
「なんて素敵なブレスレットと香水なんでしょう」
先生はテリーに微笑みかけました。
そうしてすべての生徒からのプレゼントを開けると、
散会の時間になり、みんなは大きな声で挨拶を交わして
飛び出して行きました。
ところが、一人、じっと椅子に座って下を向いている生徒がいます。
テリーです。
先生は近づいて、声をかけました。
いつも黙ってうつむいているテリーが初めて顔を上げ、
じっと先生の目を見ました。
目には涙をためています。
「先生にあげた香水はママの形見です」
テリーの母親は1ヵ月前に事故で亡くなっていました。
「ビーズのブレスレットは、僕がママの誕生日に
プレゼントしたものです。いつも大事に使ってくれました」
トンプソン先生は、テリーの目を見て、
はっと打たれるものがありました。
しばらくして、両親がいないテリーは
親戚にもらわれて学校を去りました。
何年かおきに、先生のもとに手紙が届きました。
その内容は、「高校を首席で卒業しました」
「大学を首席で卒業しました」というもの。
その後、29歳になったテリーから、
先生に結婚式の招待状が送られてきました。
当日、先生が式場に着くと、
身長190センチの立派な青年に成長したテリーが駆け寄り、
先生を何度も抱擁しました。
「先生、本当にありがとうございました。
今日の私があるのは先生のおかげです。
あの時先生が私に声をかけてくれなかったら、今の私はありません。
先生、本当に本当にありがとうございました」
涙声で感謝するテリーに、先生はこう言いました。
「テリー、違うんです。私はあなたに救われました。
あなたの目を見て、私は教師のなんたるかがわかったのです」
゜+. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・゜+.
皆さんは、この話を聞いてどう思いますか?
この話と同様に、職員に
「あなたは素晴らしくなるよ。間違いないよ」と声を掛けると、
必ず頑張って成果を出すんです。
「ピグマリオン効果」というものをご存知ですか?
ギリシア神話がもとになっていますが、
自ら彫った彫刻に惚れ込み、愛情を注いだら、
その彫像が人間になったという話です。
「ピグマリオン効果」とは教育心理学の言葉で、
教師が期待することで
学習者の成績が向上することを意味しています。
トンプソン先生とテリーは、まさにこういった関係にありました。
職員一人ひとりの力を最大限に引き出し
新規獲得のためのマーケティング活動を成功させるには、
まずこのように職員と本気で向き合うことが重要です。