目的は、「会計事務所がやりたいだけだった」のか…!?

2012年06月08日

「日本人はスキルにお金をかけるが、考え方にお金をかけない」
今こそ、経営のセオリーを学んで事務所を飛躍させましょう!



皆さん、こんにちは。
今日は、仕事の目的について考えてみたいと思います。


20代の女の子が会社を訪ねてきて、
『「投資」について考えているので、教えてほしい』
と、専門外の相談があった。

彼女は、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』に感化されたらしく、
不動産を持ちたいと言う。仕事は、アパレル系の会社勤め。

「やはり、これからはキャッシュフローですよね」
と言い、まず最初はワンルームマンションの一室でも持ちたい、
と、目を輝かせる。


1ヵ月前、ロバート・キヨサキの幕張での講演を聞いた。
4000人もの人間が、そう、老若男女が集結した。
私もその中の一人。

4000人が立ち上がって、「キャッシュフロー、キャッシュフロー」と、
右手の拳を上げて合唱させられたのには、辟易とした。
みんなまじめに、拳をつきあげ、楽しそうにしていた。

そのとき、知り合った女性だ。
今日は、近くに来たから、広瀬さんのビジネスが見たいと言った。


そう、同じ日に、もう一人、男性からも相談があった。
彼も、20代。
半年前に、不動産の仲介業を始め会社を興したものの、うまく行かない…
と悩んでいる。
彼の夢は、とにかく会社を立ち上げたい、だった。


昔、成田離婚が流行った。

カナダに新婚旅行に行くのが、2人の夢であり目的だった。
とても楽しい時間が過ぎた。
2人は、成田に戻ってくると、夢から覚めたように別れてしまった。

税理士として独立するのが夢の人は、
独立することで、夢が果たせてしまう。
元いた事務所の所長程度の規模が目標なら、
その程度の規模で、成長が止まってしまう。

会社勤めの人は、安定を求めるという。
だから、公務員や大企業が人気なのかと、少々がっかりする。

次に、税理士のような、小規模ビジネスの経営者は、
職員より自分が賢くなろうとし、自分のスキルを磨こうとする。

多くの税理士さんが、5、6名程度の事務所で終わるのは、
このパターンだ。

これを、ビジネスに変えなければならない。
ビジネスとは、他人の頭と時間を使うことだ。

この切り替えができなければ、
会計事務所も30名の壁を越えることができない。

常に、自分が一番でなければならないし、
自分の技術を磨くことで満足してしまう。

世の中の金持ちの、3分の2は、仕事をビジネスにした人だ。

ビル・ゲイツも、ソフトバンクの孫さんも、facebookのザッカーバーグも、
仕事をビジネスに変えた。
仕事をビジネスに変えなければ、金持ちにはなれない。

3分の1は、誰かから富を受け継いだ人だという。



この話、プロローグとして、ここで終わりますが、
どう思いますか?

私のところに、誰一人として、
「金持ちになりたい」と相談に来た税理士さんはいませんが、
「事務所を大きくするにはどうしたらいい?」
と相談に来た人は、たくさんいます。

金持ちになるためのセオリーを理解すれば、
これからやることが見えてきませんか?

ところで、ある講演で聞いた話なので、聞き流してほしいのですが、
1億円以上の高額宝くじに当たった人の95%が、
宝くじに当たってから、7年以内に自己破産している
ということらしいのですが、どう思います?

要は、
「金の生み方」「金の活かし方」「金の保ち方」がわからないからだ、
ということらしいのですが、何か説得力があります。

で、本日のタイトル、
“目的は、「会計事務所がやりたいだけだった」のか…!?”
の意味、お分かりいただけましたでしょうか?

宝くじもあたらず、せっせと働いていてよかったと思いながら、
シアトルでこのメルマガを書いているひろせでした。

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。