『自計化』が税理士の質を落とした!?

2012年10月05日

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皆さん、こんにちは。
今日は、自計化ということについて考えてみたいと思います。

K先生のお話。

そもそもね。税理士が、コンピュータメーカーのお先棒を担いで、
ただ、顧問先に自分の都合の良い、会計事務所専用機を勧めて、
自分の作業効率だけ考えたから、会計事務所の価値がなくなったんだよ。
その上、月次訪問して、領収書チェックして、
試算表の残高合わせしかできない職員つくって、よしとしてるから…
「先生、もう決算申告だけでいいです」
「年一回でいいです」ってなっちゃうわけだろう。
自計化によって、本当に会計事務所の価値を落としちゃったね。

K先生は、東北地方で、会計事務所を30年やっています。
職員は、30名近く。

これからはね、まさに原点に帰らなければならないわけだよ。
税理士の役割とは何かを、考えなければならないわけだよ。

ちなみに、これはK先生のところにある件で訪問し、
会計事務所のビジョナリーサミットの趣旨などをお話した際に、出たお話。
先生は、以前TKCでも、バリバリに頑張っていたとのこと。

会計事務所が、経営にとって必要な数字を会社に提供し続ければ、
会計事務所の価値は当然上がるし、
そのためには、クラウドで常にそれがわかる環境にしていなくてはならないよね。

(このあと、弊社のクラウドを褒めていただきましたが、その部分は、割愛)

うちのお客さんはみんな、「決算書」も「試算表」読むことができるよ。
それで、会計事務所の価値がわかるから、「安い」なんてことで、
会計事務所を変えたりしないんだよ。

え、皆さんですか?

そう。みんなそう育てたんだよ。
税務判断、経営判断が一緒にできなければ
会計事務所の価値はないね。

先生との会話のお話は、ここで終わりにしますが、
まさに私もそう思います。


一昨日、20代の若い経営者が来社しました。
彼は、領収書を封筒に入れて会計事務所に送っているだけで、
月に15,000円。
試算表も送られてこなければ、質問にも満足に答えてもらえない。
若いから教えてもらえるなら、簿記も覚えたいし試算表のことも知りたい。

会話の中で、私が試算表は毎月見てるの?
って聞いたら、「何それ?」って話でした。

「やはり、15,000円だと教えてもらえないんですか?」
と真面目に質問。

困ってしまいました、というより、
この若い社長がかわいそうになりました。

そう、元ワイキューブ社長の安田さんと話したときのこと。

だいたい税理士は経営者に「お金を使うな」ということしか
言わないんですよね。
もちろん守りは大切ですが、守り100%という気がするんですよね。
でも、守りだけじゃ、会社は大きくならない。

ほかの会社はこういうところに、お金かけていますよ。
なんて教えてもらったら、本当に助かります。
つまり、税理士さんには攻めの経営サポートを期待しますね。

安田さんは、残念なことに自分の創業した、
ワイキューブを、会社更生法という結果にしてしまいましたが、
彼の話には、とても説得力がありました。

1時間以上、いろんなお話をしました。
その安田さん、11月16日のビジョナリーサミットにご出演しますが、
とっても面白い話が聞けると思います。

安田さんをインタビューした話を、先取りでこちらでも聞けますので、
お聞きください。

安田ビデオ

秋の気配を感じると、ヴェルレーヌの詩を思い出してしまう、
ひろせでした。


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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。