顧問先の売り逃げってありですか??

2014年03月11日

みなさんこんにちは。

今日は、M&Aなのか、単なる売り逃げなのか、
気になる事例をお話しします。

ある会社の社長から相談を受けました。

「会計事務所のやり方が汚い!」って怒っています。
「どうして…?」って聞くと、次のような顛末。

これまでお願いしていた会計事務所が
M&Aで名前が変わりました。
その会計事務所、10年前に地方都市から東京に支店を出したA会計事務所。
もう東京での支店をやめ、地方都市のみでやるとのこと。
10名近くいた職員は、これを機会に辞めちゃった、 というか、てんでバラバラに。

したがって、M&Aと言っても、
お客さんだけ売って、
幹部は、地方都市に引き上げ、
一般職員は、退職。
お客さんだけ新しい事務所に。

どういうことかというと、顧問先に突然、
「税理士事務所名が変わりました、担当者も変わりました」
と通知があるのみ。

これでは、「俺たち客は、売られちゃったんだ」
と憤慨するのは、当然のこと。

で、もともと自分の事務所の担当だった人は、
税理士でなおかつ独立したので、
その税理士さんにお願いしようと思って連絡したら、
顧問にしたいけど、縛りがあってできないとのこと。

要するに、勤務していた税理士事務所との間で、
お客さんを持って行かないとの誓約書を交わしていると言う。

 

この話、みなさんどう思います。

もっといいやり方なかったんですかね…。
これからこの手の話、ますます増えますよね。

だいたいM&Aは、一年分の顧問料相当分での売却が、
一般的ですから、顧問先を持って行くなら、
「一年分の顧問料を頂戴」っていう誓約書でもあれば、
丸く収まったんではないかと思います。

 

今週で、確定申告も山場ですよね。
頑張ってください。ひろせでした。

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。