会計事務所甲子園
みなさん、こんにちは。
今日は、古田土満先生が推進している、『会計事務所甲子園』のお話を書きます。
11月4日、東京で第一回会計事務所甲子園が始まりました。
古田土満先生は、情熱の人と言うか、
思いを形にするまで追求する人で、
20年以上、お付き合いをいただいております。
会計事務所甲子園は、
会計事務所職員の方に向けて、新しいステージを用意した
とても素晴らしい企画です。私も応援しています。
その中で発表された、ある会計事務所の職員の方のスピーチが
とてもよかったので、ここに掲載します。
『10年前、私はこの会計事務所という業界に入りました。
私が気づいたこと、それは簿記や税務の知識より
もっと大切なことがこの仕事の中にはあるということです。
それはお客様とベクトルを合わせるということです。
ある、一つの電話が私の元にかかってきました。
内容は、
「税務調査が不安です。今から何をすればよいのでしょう。
私が何か悪いことをしたのでしょうか」
というものでした。
お客様はとても震えていました。
普段、淡々と話をするお客様が取り乱していたのを痛感しました。
しかし、私はそのとき「大丈夫です。心配しないでください」
の一言が即答できませんでした。
普段の私の仕事といえば原始証票をただ入力するだけで
会計ソフトから出てくる貸借対照表、損益計算書を
ただ頭から説明するだけでした。
そんなわけで私は会計ソフトに使われる入力機械になっていたのです。
そして私が改善したこと、それはお客様と一緒に考えるということでした。
電子帳票の整理、会計ソフトの入力はなるべくお客様にやっていただきました。
そうすることで、わからないこと、疑問に思ったことは一緒になって解決していきました。
その上で試算表の説明はマネジメントレターを使い
経営者と一緒になって考える時間を作れるようになりました。
そうすることで自然とコミュニケーションが取れ
お客様が考えていること、私の伝えたいこと、
そして自分に対しての仕事に自信を持てるようになりました。
私たちの仕事って何だろう?
今の私ならこう伝えます。
「大丈夫です。心配しないでください。私たちがついています」
そんな魂の入ったサービスを提供する、お客様に感動を実感してもらえる。
それが私たちの仕事です。
お客様と同じ方向を向いて二人三脚で歩いていきたい。
これが私たちの仕事であり、私の幸せです。』
とてもいいお話でした。
私も初心に帰って、自分の仕事の本来の意味を見つめ直さなければ、と思った次第です。
ひろせでした。