井深大の「ヘブンリー・ベントー」を観て、涙ぐんでしまいました。

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皆さん、こんにちは。
今日は、ソニーの井深さんと盛田さんの話をします。

先週の日曜日に、
『Heavenly Bento(ヘヴンリー・ベントー)』という芝居を、
青山円形劇場に観にいきました。

世界のソニーを作った男、井深大と盛田昭夫。

天国で再会した旧友同士が、ふと過去を振り返る。

戦後、焼け野原となった東京に小さな会社を立ち上げた二人の夢は、
電子機器業界でトップに立つことだけではなく、
日本再建に貢献し、日本人の失った「誇り」と「威厳」を取り戻したい、
というものだった。

円形劇場は、
真ん中に舞台があり、観客は、その小さな、
そう、６畳間位の四角い舞台をじっと観続けるわけです。

自然と二人の会話に引き込まれていく。
本当に、目の前に、井深さんと盛田さんが存在しているように…。

実はこの芝居、英語でやっていまして、
字幕が壁にかかったスクリーンに映し出されます。

この物語はドイツで作られ、
ベルリン、ニューヨーク、シンガポールなどでの上演を経て、
待望の日本初公演となりました。

舞台の床は、
全面スクリーンになっていて、物語の情景やテンポによって、
いろんな映像が映し出されます。

圧巻だったのは、
二人がテープレコーダーに挑戦し、
磁気テープがないので紙で作ろうとするシーンです。

二人が、
舞台の真ん中を人差し指で真っ直ぐなでていくと、
白い紙のテープが、長く長く伸びていきます。

私の視線は、
二人の息遣いと、一挙手一投足に釘付けになりました。

自然と涙が出てきました。

本当に、すごい男たちでした。

スタートは、失敗の連続だったと思います。

ふと、思うことがあります。

強がりかもしれないけれど、
井深さんや盛田さんが、元気だったら、
『iPhone』は、ソニーが世の中に出していたはずですよね…。

そのソニーの文化を継承して、
アップルが登場した。
すごいことです。

私は、あるとき、サナギに聞きました。

「ねえ、君。どうやって、蝶になるの?」
「わからない」とサナギは、答えました。

蝶に、「どうやって君はサナギから蝶になったの!?」
って聞くと、蝶はすぐに答えました。

世界の企業、ソニー。

サナギは、自分がどうやって蝶になるかなんて答えられない。
ところが蝶は、自分がどうやってサナギから蝶になったかを、
答えられる。

つまり、結果が分かっていれば、
いずれ自分はこうなりたいんだということは、
追求できるということですよね。

わかっている答えなんか存在しないけれど、
情熱の先には、きっと答えがあるんですよね。

盛田語録から。

「製品(サービス)の競争力とは、
価格を下げることではなく、
お客様に対する魅力を増やすということである」

顧問料の価格競争もある程度、先が見えてきました。

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あ、書き忘れましたが、BENTOとは、
日の丸弁当のことでした。
舞台の袖で、二人が従業員と一緒に日の丸弁当を食べました。

井深さんと盛田さんで、涙ぐんで始まった一週間です。
ひろせでした。