税理士だったら、最低5冊は本を出しなさい。それが究極の差別化である。

2013年09月26日

みなさん、こんにちは。
今日は、本を出す、つまり、出版についてお話します。

数年前、アメリカのFPの大会でお会いしたコンサルタントが、
コンサルタントの世界共通の『三種の神器』として

1.出版
2.セミナー講師
3.情報配信

この三つを備えることが大切と話していましたが
まさに、意を得たりという気持ちでした。

税理士の仕事には、形がありません。
手に取ることも匂いを嗅ぐこともできません。

お客様は、どうやって税理士さんの良さを把握すればいいのでしようか?

・カタログでの説明!?
・いいことばかり書き連ねているHP!?
・プレゼン用の提案書!?

いずれも、あるに越したことはないが、決定打にはなりません。

「税理士」という資格は、それだけで社会的信頼につながります。

周りに一人も税理士がいなければ、宣伝広告は必要ありませんが
今は、周りに何人もの競争相手となる税理士がいて、アピールをしています。

『影響力の武器』という本の中に、「社会的証明」というものがあります。

「私たちは他人が何を正しいと考えているかに基づいて
 物事が正しいかどうかを判断する」

というのが、社会的証明の原理となるわけですが
カタログもHPもパワポも、社会的証明ではなく
自己アピールでしかないのです。

ところが、書籍の出版はどうでしょうか?

これは「特定の個人にあてたもの」ではなく
「一般大衆に向けて、書かれたものであり」
出版社を通じて、広く世の中に流布されたものとしての信頼があります。

知らない人と話していて
「私は、こんな本を出しています」 と、話をすると、
それまで「どんな人なんだろう…..????」って顔で、覗き込んでいた人も
私への対応をワンランクあげてくれるから、不思議です。

税理士さんの三大勘違いというのがあって、

1.自分で書かなければならない
2.自分で出版しなければならない
3.専門的知識を公開しなければならない

いかがですか?

「趣味で本を出したい。
一度でいいから、文筆家みたいに、うんうん唸って本を書いてみたい」
おたく本ならいいですけど、それだと、

・本屋にも並ばず
・アマゾンでも売れず
・装丁や編集も素人の域

どこの出版社から出したのかもわからないような、うすっペラな本を
もらったことはありませんか?

これでは逆効果です。

自分で書いたかどうかは、お客様は問題にしません。

それで、どんな本を何冊出せばよいかという話に移れば
「最低5冊は出しなさい!!」
というのが、私の持論です。

1冊目は、「自分は、良い税理士なんだぞ!!」と証明できる本
2冊目は、「会計・税務を通じた、経営本」 これは知識があるぞと証明できる本
3冊目は、「専門分野で、相続や医業など」特定者に向けた知識の証明ができる本
4冊目は、「小規模ビジネスに向けた経営本」規模を絞って専門性の証明ができる本
5冊目は、「経営計画や会社設立などの特化型本」相手をセグメントして専門性が証明できる本

10年以上前に出した、本を後生大事にお渡ししている先生もいますが
本が証明する自分の立ち位置を考えてみてください。

事務所の前に、最低でも5冊の本を積み
面談ブースの本棚にも並べば、社会的証明は十分です。

ところで、今回は、上記の中で、もっとも顧問先獲得の実績が高い、
「良い税理士」本を出すことにしました。

「”良い税理士本”をくれる税理士に、悪い税理士はいないでしょう」
というのが、私の方程式です。

特に、今回は「会計業界のシェールガス」とにわかに注目を集めている
「スモールビジネス」に的を絞りました。

起業家、個人事業主のための”いい税理士”の探し方
『年商1,000万円を超えたら税理士に頼みなさい』


※表紙イメージです

本を出すのは、タイミングのみです。

1月2月3月と収穫の時期。
来年一年分のお客様を集めてみませんか?

秋の気配を感じる東京。
ひろせでした。

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。