「顧問料は安い方がいい」というお客様の言葉を真に受ける前に…

2010年06月29日

競合事務所との差別化というのは、
たくさんの先生方が抱えている課題かと思います。
しかし、従来の税務・会計業務は、差別化しようにも、
なかなか難しいものがありますね。

AAMサミットのある講義でも、こんな質問がありました。
「監査というのは、監査であって、監査でしかない。
差別化って言われても、どうすればいいんですか?」

「2つの考え方があります」
講師はこう答えました。
「一つ目は、競合よりも価格を下げること。
それでも成り立つように、原価を下げること」

「2つ目は、なぜ監査を必要としているのか考えること。
何の対策なのか、監査の先にあるものを考えて、
そこまでサポートすること」

価格で競争するか、
付加価値業務で競争するかということですね。

ところで、一体、お客さんのどれくらいの割合が
価格を判断基準として考えていると思いますか?

お客さんは、4種類います。

  1. 価格で買う人
  2. 価値で買う人
  3. 人間関係で買う人
  4. ポーカープレイヤー

「ポーカープレイヤー」というのは、
価格で買うふりをしながら、
実のところ、価値や人間関係を重視している人のことです。

さて、「価格で買う人」は全体の何割だと思いますか?

答えは、30%です。
(米国The Sant Corporation調べ)

「価格で買う人」は30%もいるのですが、
低価格で提供する企業が獲得するのは
企業間取引全体の21%だけだそうです。

「できるだけ安い方がよい」というお客さんでも、
こちらがしっかり価値を強調すれば、
相応の顧問料を払う人もいる
わけです。

実際のところ、当社の税理士紹介サービスでも
「顧問料はできるだけ安く」と問い合わせてきたお客様の中に、
税理士先生とのやりとりの末、最終的には
税理士先生の提示する顧問料で契約する方がたくさんいます。

価格を下げるのも一つの選択肢です。
しかし、価格で判断するお客さんは、実際それほど多くはない。
ですから、付加価値での競争力が高いことは
非常に大きな強み
になるんですね。

これからの会計事務所の付加価値業務として有力なのは
やはり、税務・会計と密接に関係してくる
経営計画コンサルティングです。

それをどうやってビジネスとして軌道に乗せるかについて
ノウハウとツールを公開する講座を
7月に東京と大阪で開催します。

おかげさまで、たくさんのお申込みをいただいています。
これまでの参加者の皆さんにも大変満足いただきました。
まだお申込みされていない方は、ぜひご参加ください。

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PROFILE プロフィールPROFILE(プロフィール)

広瀬元義
株式会社アックスコンサルティング代表取締役。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。